ATID-622 哀しみの穴モテ姉妹
貴方の住む町に「姉妹」はいないだろうか。
そういえば‥と思い起こしてみると、一組や二組はすぐに見つかる。
思春期の頃、そんな姉妹を見て何かしら考えてみたことはないだろうか。
男ならより強く考えてしまうのではないか。
共に育ち暮らすこの姉妹の、女同士の関係とは、いったいどんなものなのか?
と。
この物語の姉妹にも、他人からは窺い知れない確執がある。
妹のみゆは思春期の頃から姉のななみに対し、ずっと劣等感を抱き続けてきた。
それというのも、母が姉ななみを、何かにつけて引き合いに出し、妹みゆを叱り続けてきたからだ。「オネェちゃんに比べてアンタってコは_」母の決まり文句はいつもそうだった。
みゆはだから、必要以上にななみを意識し、それがいつしか憎しみへと徐々に変わっていったのだ。
姉がみゆを直接叱責したわけではない。
諭したわけでもない。
ある意味、みゆの一方的な自意識のせいである。
とはいえ、みゆの思春期から適齢期へ至っても憎悪は人知れずくすぶり、着実に増殖を続けていたのである。
この物語はそこから始まる。
さて、「穴モテ」である。
はたまた「穴モテ女子」である。
まわりの男どもがやたらと【ワタシ】に言い寄ってくる。
コナを掛けてくる、鬱陶しいほどに。(そんなにワタシって魅力的なの?
放って置けないほど女としてソソるのかしら)彼女はモテていると思い込んでいる。
ところが男たちにしてみれば、そんな彼女こそ、都合の良い女なのだ。
適当におだてあげチヤホヤさえすれば、簡単にやらせてくれる女なのだ。
飾らずに言えば、肉便器だ。
しかし、当の本人は気付いていない。
同性からは「イタイ女」と思われているのかもしれない。
とはいえ、中には周りからそう見られている事を薄々感じながらも、イタイ女をわざと演じているタイプもいるようだ。
めんどくさい恋愛なんかしたくもない、男に依存した付き合い、男に振り回されるような生き方なんかしたくない、もっとサバサバした関係で、割り切った体の関係のみで生きていたい、そんなふうに「自立した女」でありたいと望んでいる女性も、実は、いることはいる。
あえて穴モテ女子を演じている女性のことだ。
さて、ここからが命題だ。
果たして、この物語に登場する姉妹は、文字通り穴モテなんだろうか。
あるいは、穴モテを演じているのだろうか。
貴方はどう思いますか?
もっど見せる
情報
-
品番
ATID-622
-
収録時間
2時間
-
発売日
2025.01.31