DFE-054 娘に喰わせてもらってます。 工藤ララ

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ヒモ親父と孝行娘。「ほんとすまないと思っているんだ、頼むよ」
少女がその台詞を聞くのは何度目か。
実の娘に頭を下げる父親に連れられて少女が訪れたのは、とあるホテルの一室。
ふたりを待っていたのは身なりの良さそうな中年男性。
名前を「●●」と名乗っていたが、少女は覚える気すらなかった。
父親は男から封筒を受け取り中身を確認する。
嬉しそうに笑うと「この人の言うこと、よく聞くんだよ」と娘の背中を押してドアの向こうへと姿を消した。
今から数時間の間、娘はこの男の所有物になる。
逃げ出すことは許されない。
父親のことは諦めた。
でも可愛い妹のことだけは助けてやりたい。「全部わたしが我慢すればいいだけ」
娘は男を見つめる。「名前は?

なんていうのかな」
男は目を細め、ゆっくりと近づいて来た――。
家族のために心を殺し、時間が過ぎるのをただ耐える少女が男の執拗な責めに屈したとき、喘ぎと涙が溢れ出た。
クズ過ぎる大人たちに利用される哀れな少女のおはなし。
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