d_719231 書架の夢から連れ出して

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何を勘違いしていたのだろう。
私は…
古◯ウイは日々募る先生への想いを、もう無自覚にはいられなくなっていた。

そんなある日、願望のような妄想夢を見てしまう。

稀な外出をしながら、ウイは今朝方みた夢のことを思い出す。

あれはきっと浦◯ハナコが無理やり置いていった本を読んだせいだ。

禁断の恋。
爛れた関係。
情欲…。
その奔放な物語を見て、つい私は先生と重ねてしまった。

まるで自分が、恋に憧れるかのように…。

大体、先生が悪いのだ。
思わせぶりな態度をいつもとっては、心をかき乱してくる。

こないだ古書館を訪れた際も、雨の日のお礼だと私に服をプレゼントしてくれた。

たまには着替えて、静かなところに出かけてみようよ、なんて誘いを添えて。

私は一人で…いや、書庫に息づく本(あの子)たちと、終わらぬ悠久の旅路に興じるように
ただ触れ合っているだけでよかったのに。
外の世界なんて、人との触れ合いなんて、億劫なだけだったのに・・・。

自身の初めての感情に振り回され、妄想し、暴走するウイと先生の恋慕譚プロローグ。

※続きの本編はC106頒布の「不器用にわらう君が好き」です(電子版配信中)
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